用語集
あ行
意思決定
意思決定とは、複数の選択肢の中から最適なものを選び、行動に移すプロセスです。組織や個人が目標達成に向けて重要な決断を下すために必要なステップです。
ワークフローシステムでは、申請・承認のプロセスを効率化し、リアルタイムで進捗を把握できることで、迅速かつ確実な意思決定を支援します。また、業務の可視化により、関係者間での合意形成をスムーズにします。
印影
印影とは、紙などに押された印のことです。ワークフローシステムでは、印影を画像化して利用することができます。
閲覧
ワークフローシステムにおける「閲覧」とは、決裁が完了した後に申請内容を確認することを指します。
API連携
API連携とは、他のシステムとデータを自動的に連携する仕組みのことです。
押印
押印とは、紙などに印鑑を押すことです。
か行
回付・廻附
回付(廻附)とは、書類などを順番に回して渡すこと、または送り届けることを指します。
回覧
回覧とは、文書などを順番に回して閲覧することです。
業務標準化
業務標準化とは、業務の手順やルールを統一し、誰でも同じ品質で業務を遂行できるようにすることです。業務の効率化やミスの削減、円滑な引き継ぎを目的とします。
ワークフローシステムでは、申請・承認のプロセスを統一し、ルールを明確化することで、組織全体の生産性向上に貢献します。
業務フロー
業務フローとは、特定の業務プロセスの流れを可視化したものです。
クラウドワークフロー
クラウド上で稼働するワークフローシステムのことです。自社でサーバーを管理する負担がなく、初期費用を抑えることができます。
決裁
決裁とは、責任者が部下の提出した案の採否を決めることです。
ワークフローシステムでは、決裁者が承認することを通常の承認とは区別し、「決裁」と呼びます。決裁は最終的な承認を意味し、決裁者の決裁によって申請の承認工程が終了します。
決裁者
決裁者とは、部下が提出した案の採否を決める責任者のことです。
合議承認・合議決裁
合議とは、複数の人が集まって協議することです。
合議承認・合議決裁とは、1つの承認過程において複数の承認者が存在し、全員の承認・決裁を必要とする承認形式のことです。ワークフローシステムでは「AND承認」とも呼ばれます。
さ行
差戻し
差戻しとは、書類などをやり直すために元に戻すことを指します。
ワークフローシステムにおいては、承認依頼を受けた承認者が依頼内容を「否認」したり、申請者に「再申請」を求めたり、以前の承認者に「再承認」を求めることを差戻しといいます。
条件分岐
ワークフローシステムにおける条件分岐とは、申請者が申請書に入力した値(選択肢や金額など)によって承認フローを自動的に判定し、承認者や決裁者を変更したり、承認の段階を増やしたりする仕組みを指します。
証跡
証跡とは、証拠となる記録のことです。
ワークフローシステムでは、誰がいつどの申請書を承認したのかを記録・管理することができます。
承認
承認とは、申し出を認めて受け入れることを指します。
ワークフローシステムでは、申請者が承認者に申請したドキュメントやその内容を承認し、次の承認者または決裁者へ回すことを意味します。
承認者
承認者とは、部下が提出した申請に対して採否を判断し、次の承認者または決裁者に回す役割を持つ人のことです。
承認フロー
承認フローとは、企業や組織における業務の流れや手続きを示したものです。
ワークフローシステムでは、承認フローを電子化し、プロセスを自動化することで業務の効率化や進捗管理の可視化を実現します。これにより、業務のミスを削減し、スムーズな作業進行を支援します。
証憑
証憑とは、取引などの事実を証明するための根拠や証拠のことです。
ワークフローシステムでは、申請から決裁までの証跡や承認履歴を可視化できるため、文書の改ざん防止や内部統制の強化につながります。また、管理体制の向上にも貢献します。
申請
申請とは、許可や認可を求めて申し立てることを指します。
ワークフローシステムでは、自身の権限を超える事項について、稟議書などの書類を通じて上司や関係者に許可を求めることを指します。
申請者
申請者とは、自身の権限を超える事項について、稟議書などの書類を通じて上司や関係者に申し立てを行う人のことです。起案者とも呼ばれます。
シングルサインオン(SSO)
シングルサインオンとは、一度のログインで複数の関連サービスやシステムにアクセスできる仕組みのことです。
ユーザーは複数のアカウント情報を管理する必要がなく、一度の認証でシステム全体にアクセスできるため、ログインの手間を省けるほか、セキュリティの向上やユーザー管理の効率化を実現できます。
進捗
進捗とは、業務やプロジェクトの進行状況を指し、目標に対する達成度を示します。
進捗を把握することで、計画通りに業務が進んでいるか、遅れや問題がないかを確認することができます。
ワークフローシステムでは、業務の進捗状況をリアルタイムで可視化し、各ステップの状況を把握できるようにすることで、スムーズな業務遂行と迅速な対応を支援します。
属人化
属人化とは、特定の業務が特定の人に依存し、その人しか対応できない状態になることを指します。
業務の標準化がされていない場合、引き継ぎが困難になり、業務の停滞やリスクの増大につながります。
ワークフローシステムでは、業務プロセスを可視化し、ルールを標準化することで、属人化を防ぎ、スムーズな引き継ぎや業務の安定化を支援します。
た行
代行承認
代行承認とは、承認者が承認処理を行うことができない場合に、他の人に委任し、委任された人(受任者)が依頼人に代わって承認を行うことです。代行承認を依頼した人(依頼者)の名義で承認されます。
代理承認
代理承認とは、承認者が承認処理を行うことができない場合に、他の人に委譲し、委譲された人の名義で承認を行うことです。
代行申請
代行申請とは、申請者が申請を行うことができない場合に、他の人に委任し、委任された人(受任者)が依頼人に代わって申請を行うことです。代行申請を依頼した人(依頼者)の名義で申請されます。
代理申請
代理申請とは、申請者が申請処理を行うことができない場合に、他の人に委譲し、委譲された人の名義で申請を行うことです。
帳票
帳票とは、仕分帳や売上帳などの「帳簿類」と、支払伝票や収納伝票などの「伝票類」の総称です。証跡となる記録を残したり、情報を他の人に伝達したりする役割があります。
DX(デジタルトランスフォーメーション)
デジタルトランスフォーメーションとは、デジタル技術を活用して、企業や組織の業務プロセスや価値提供の方法を革新する取り組みです。効率化や新しいビジネスモデルの創出、顧客体験の向上を目指します。ワークフローシステムでは、申請・承認プロセスの電子化や業務の自動化を通じて、業務のデジタル化を推進し、組織の競争力強化や変革を支援します。
テレワーク
テレワークとは、自宅などオフィス以外の場所で仕事をする働き方です。インターネットを活用して、企業の業務をリモートで遂行できます。柔軟な勤務形態を提供し、ワークライフバランスの向上を促進します。ワークフローシステムでは、申請・承認処理のために出社する必要がなく、スマートフォンを使って承認も可能です。出張などで長期間オフィスを不在にしても、承認処理を滞らせることなくスムーズな意思決定が行えます。
電子決裁
電子決裁とは、紙の書面ではなく、電子的な手段で承認や決裁を行う仕組みのことです。従来の紙の書類に代わって、電子データを使用することで、業務の効率化やペーパーレス化が進みます。
電子帳簿保存法
電子帳簿保存法とは、電子データでの帳簿保存を定めた法律のことです。略して「電帳法(でんちょうほう)」とも呼ばれます。
督促
督促とは、うながすこと、または催促することです。ワークフローシステムにおいては、承認処理が滞っている承認者に対して督促メールを送信したり、督促アイコンを表示したりして承認処理を促すことを指します。
取戻し
ワークフローシステムにおける取戻しとは、申請者が申請を取り下げること、または決裁前の承認者が自分の承認行為を取り戻すことを指します。
な行
内部統制
内部統制とは、業務の適正性や効率性を確保し、不正やミスを防ぐための管理体制です。法令遵守や財務報告の信頼性確保、資産保全などを目的とします。
ワークフローシステムにおいては、申請・承認のルールを明確化し、承認履歴を記録することで、ガバナンスを強化し、業務の透明性を向上させる役割を担います。
は行
働き方改革
働き方改革とは、労働生産性の向上やワークライフバランスの実現を目的に、労働環境や働き方を見直す取り組みです。長時間労働の是正や柔軟な働き方の推進が含まれます。
ワークフローシステムでは、申請・承認の電子化や業務プロセスの効率化を通じて、テレワークやフレックスタイム制の導入を支援し、企業の働きやすい環境づくりに貢献します。
バックオフィス
バックオフィスとは、企業の営業や顧客対応などの前線業務(フロントオフィス)を支える、総務・経理・人事・法務などの管理部門を指します。円滑な事業運営を支援する役割を担います。
ワークフローシステムでは、申請・承認の電子化や業務の自動化により、バックオフィス業務の効率化やペーパーレス化を促進し、企業全体の生産性向上に貢献します。
BCP(Business Continuity Plan)
BCP(事業継続計画)とは、災害やシステム障害などの緊急事態が発生した際に、事業を継続または早期復旧するための計画です。業務の中断リスクを最小限に抑えることを目的とします。
ワークフローシステムでは、申請・承認の電子化やクラウド活用により、緊急時でも業務を継続しやすい環境を整え、事業の早期復旧を支援します。
BPR(Business Process Reengineering)
BPRとは、業務プロセスを抜本的に見直し、効率化や生産性向上を図る手法です。業務の最適化やコスト削減を目的とします。
ワークフローシステムでは、紙や属人的な業務をデジタル化し、プロセスの自動化・可視化を進めることで、業務の抜本的な改革を支援します。
BPM(Business Process Management)
業務プロセスを分析・最適化し、継続的に改善する管理手法です。業務の可視化や自動化を通じて、生産性向上やコスト削減を目的とします。
ワークフローシステムでは、業務フローの設計や変更を柔軟に行い、効率的な業務運営を支援します。
プロセス自動化(RPA)
プロセス自動化とは、業務の一部または全体をシステムやソフトウェアで自動化し、作業効率を向上させることです。手作業の削減やヒューマンエラーの防止を目的とします。
ワークフローシステムでは、申請・承認の自動ルート設定や、他システムとのデータ連携を行い、業務のスピードと正確性を向上させる役割を担います。
並列承認・並列決裁
並列承認・並列決裁とは、ひとつの承認過程において複数名いる承認者の内で、いずれか1人の承認・決裁を必要とする承認形式のことです。ワークフローシステムでは、これを「OR承認」と呼ぶこともあります。
ペーパーレス化
ペーパーレス化とは、紙の書類を電子化し、データとして保存・活用する取り組みのことです。
ワークフローシステムでは、書類の管理・共有をスムーズにすることで、通信費や郵送費、保管スペースの削減と過去文書の検索性向上を実現します。
ま行
見える化
見える化とは、業務の状況や結果を誰でも簡単に理解できる形で視覚的に表現することです。これにより、業務の進行状況や問題点を迅速に把握でき、改善や対策を取りやすくなります。
ワークフローシステムでは、組織のルールに沿った承認フローを実現し、進捗状況をリアルタイムで確認できます。誰が、いつ、何を申請・承認・決裁したかを即座に把握し、業務の透明性とスムーズな意思決定を支援します。
ら行
稟議
稟議とは、企業や組織内で意思決定を行うために、関係者の承認を順番に得る手続きのことです。主に予算の使用や重要な決定において活用され、合議制による透明性の確保やリスク管理を目的とします。
ワークフローシステムでは、稟議の電子化により、申請・承認プロセスを効率化し、進捗管理の可視化や承認の迅速化を実現します。
わ行
ワークフロー
ワークフローとは、業務の一連の流れや手続きを定めた仕組みのことです。
ワークフローシステム
ワークフローシステムとは、稟議や経費精算など、社内の申請・承認プロセスを電子化し、業務の自動化・効率化を実現するシステムです。業務の可視化や標準化を促進し、企業の生産性向上に貢献します。